毎日暑い日が続きます。朝から食卓のある部屋にクーラーを入れないと、我慢できない暑さであることも少なくありません。
『暑つー』
『クーラー入れよ』
ということになります。
『暑いから、24度に設定したろ。』
と考えがちですが、クーラーは24度に設定したからと言って、24度の冷気がクーラーから出てくるわけではありません。ここは、多くの人が勘違いしているところです。
なお最近は、クーラーとは言わず、暖房も兼ねているので、エアコンという場合が多いのですが、今回はわかりやすくするため、クーラーと表現しました
■ クーラーの温度設定
クーラーの冷房の設定を30度にしても、外気温が38度くらいに暑い日には、ガンガンと冷やしてくれて、
①『何や、30度の設定でも、よう冷えるな』
と思うことがあります。また、外気が26度くらいの時に
②『24度に設定しているのに、一向に冷えへんなあ』
と思うこともあります。
①の場合は、外気が38度もあると、冷やすべき部屋も最低でも37-9度程度にはなっています。したがって、クーラーの設定温度の最も緩い30度の設定でも、ガンガンと冷やしてくれます。30度に部屋がなるまで。それで、
『30度設定でも、よう冷えるなあ』
となります。
②の場合、外気が26度で、部屋も同じ位なら、クーラーの設定が24度であっても、最初だけ勢いよく冷やしますが、すぐにほとんど冷やしてくれなくなります。ほとんど、吹き出し口は部屋の温度と同じような生ぬるい温度です。それは、送風状態であって冷房をしていません。それで、
『一向に冷えへんなあ』
となるのです。
■ クーラーの吹き出す温度は一定
このように、部屋の温度が35-6度であれば、エアコンの冷房設定を30度にしてもガンガン冷えます。つまり、これは冷房の吹き出し口から30度の「冷気?」が出ているわけではないのです。エアコンの冷房時の吹き出し口の温度はほぼ一定なのです。
たとえ、30度の設定でも23度の設定でもです。
■ 23度のクーラー設定は
では、クーラーの吹き出し口は何度くらいなのかといえば、10-15度程度なのです。
23度のクーラー設定は、23度になるまで冷やし続けるということです。部屋の温度が30度越えしている場合には、25度に設定しても23度に設定しても、冷やし方は一定なので、低く設定したからといって、部屋が25度や23度で冷やされるわけではないのです。
ただし、クーラーにパワーのあるのとないのとでは、設定温度に至る時間は当然違いが出てきます。冷やすべき部屋の広さにあったものを選ぶ必要があります。
■ 車の場合でも同じ
車のクーラーの場合でも同じです。吹き出し口は、大体15度から18度にメーカーで設定しています。したがって、暑いといっても、運転者の設定温度で冷やしているのではなく、一定の温度である15-18度で冷やしているだけです。結局、一番冷える温度で設定すれば、冷気を放出するファンがガーガーとうるさいだけのことです。
そのほか、車では車の回転数が上がらないとなかなか本来のクーラーの能力が出せません。