聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

暑がり女に寒がり男

 

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画像出典:cocomiru

 

わたし達夫婦は、いわゆる”蚤の夫婦”と言うべきで、妻はわたしより数センチ大きい。上背だけでなく、その身幅においてもわたしを凌駕しています。木造の我が家を妻が気忙しく移動する時には、何か地響きのような振動が起こるのも常の事ですっかり慣れました。

 

わたしは、以前は妻に劣らない位にふくよかな体形でしたが、妻が骨折で入院した時と、わたしが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」を発症が重なり、みるみる内に十キロ以上も痩せてしまいました。やせたと言えば聞こえはいいのですが、筋肉が脱落してしまったと言った方が良いかも知れない。

 

食べ物が殆ど喉を通らず、妻の入院する病院への通いとわたしの帯状疱疹治療後の後遺症による痛みへに疲れて、これがひどく心と体に堪えたのです。

 

特に、帯状疱疹の後遺症は今も続いています。疱疹の跡が完治せず断続的に針を刺されるような痛みが、ほぼ起床中には続いています。治療法はなく、気にしないことが一番だそうで、熱中できる好きなことで痛みに行く注意を逸らすしかないらしい。

 

■ 体形

話がそれてしまいまったが、それで今のわたしは、ガリガリに対して妻は肥満気味をはるかに上回る体形で、テレビなどでもよく見かけがちな夫婦の体形タイプであろうかと思います。

 

太っている人は総じて暑がりであり、逆は寒がりです。

 

妻は、その例に漏れることなく、非常に暑がりでわたしや子が着衣を一枚増やすことがあるとしても、妻は一枚脱ぎたいほどなのです。わたしが暖房の入った部屋にいますと、妻はノックし戸を半開きにして、自身も半身を部屋に入れて、わたしに話しかけることが冬場にはよくあります。

 

そういう時、わたしは

『入って話して』

と、殆ど悲鳴に近い声を出しますが、妻はその訳を察するのに時間がかかる。

 

■ 鍋物

一番わかりやすい例を挙げるとするなら「鍋物料理」の食卓の時でしょうか。

ぐつぐつと鍋物がに立つと、部屋の温度が急上昇して、しかも多湿。食べ始めて即座に妻は目の隈辺りに既に薄く汗がにじんでいます。食も半ばでは、汗を拭きふきとなる。

 

わたしと子は、そういう妻を怪訝そうに見て笑う。

『あつう~』

と妻はいい、手で顔を仰いだり、汗をタオルで拭ったりもする。それに比して、わたしと子は、体が少し温まったなとは思うが、汗までは浮かばない。それゆえ妻は、なべ料理を余程の寒い日でなければ夜の料理にの候補に載せない。

 

『今夜は、なべ料理が良いな』

とわたしが言っても、頭(かぶり)を振るが、子がいうと渋りながらも同意する。

 

■ クーラー

それゆえ、夏のクーラー設定温度は低く、わたしは一枚をはおる。帯状疱疹の神経痛も冷たい風には傷む。忌々しい冷え方ではあるが、汗だらけの妻を見るのも気の毒でもあり、黙っている。今年も、寒い夏が来るだろう。

 

いたわり言葉は、

『寒くないかい?』ではなく、『暑くないかい?』

だろうか。