これは、建築関連の個人事業主をしているわたしの友人の愚痴です。
彼は、近年、愚痴をわたしに溢(こぼ)すようになり、その後間もなくして、それは聞かれなくなりました。
■ 愚痴 昼食時に会話がない
ここ4年位前から、建築現場の昼休みのこと。職人の控え事務所の昼食時間が、水を打ったように静かだというのです。そこに人がいないのかといえば、そうではありません。沢山の職人がいて、食事や休憩をしてはいるのです。
ところが、彼らは殆ど会話をしません。以前は、そういう事がなかった。職人同士で色々な話が次から次へと出て、茶かす者もいれば、怒り出す者、笑うものもいて楽しくはないが、にぎやかであった。それがよかったのにと。
ところが今は、そのような会話が見受けれれなくなった、、、
■ 彼らは何をしている?
では、彼らは何をしているのか?といえば、スマホをいじっているというのです。ですから、話しかけても非常に迷惑そうであるか、気が入った聞き方をしてくれない。上の空であるというのです。
『仕方がないので、車の中で昼寝している』
■ 彼はどうしている?
それから半年ほど。友人からの電話。彼は、大手通信キャリアのタブレットをレンタルしているとのこと。要するるに、友人も彼らと同様に、話さなくなったと言います。
タブレットも、WI-FI通信無制限に加入したと同時に、格安でレンタルができたようです。これで、めでたく友人は、職人仲間と同様に、工事現場の昼休みを、無言で過ごしているのかと聞くと、
『なかなか、快適にみられますよ』
と声は弾んでいた。
『解決はそっちかい?』
と言うと。
『これしか、ありませんがな』
と。
「仕方ないけど。それもなあ」
と思う。