癌は遺伝するのか
癌は遺伝するのか?
と思うことは、誰しも良くあることでしょう。祖父母からあるいは、父母の片親が癌であったとか治療中だという事実があると、もしかすると自分自身にもその遺伝が引き継がれているのかも知れないと思うのは人情というものです。
しかし、「癌は、ほとんど遺伝しない」
というのが本日の、引用の記事の結論です。ただし、癌の罹患者の5パーセント程度は実在する。
また、「癌に罹る殆どの理由は、その生活習慣にある」
引用記事についてはこのブログの最下段に記載していますので、直接に閲覧されてもよいと思います。が、ここでそのような時間がない人、記事を全文読むのが面倒であるという人向けに、わたしがその概要をまとめました。
引用分の一部を簡略化して記載しています(色付き部分)。が、趣旨を損なうものではありません。
■ 一卵性双生児でも同じがんになるのは1割
- まったく同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、同じがんにかかる確率は1割程度。逆に、長い時間をともに暮らす夫婦は、同じがんにかかりやすい傾向がある。とくに、肺がんや胃がんでは、夫婦ともに発生する確率が高いことが分かっている。家庭内での喫煙や塩分の高い食事の影響がある。
■ がんの原因の半分以上は生活習慣
- 社会のあり方や生活の変化によって、多いがんの種類も変わってくる。日本人の癌では、世界一の「胃がん大国」。今でも、 罹患 数では、大腸がんに次いで2位。
■ 日本人の移民先でも胃がんの発せ率に差(例)
ハワイやブラジルなど、海外に移住した日系人は、日本人の遺伝子を持っています。
- ハワイヘ移住した日本人では、胃がんの発生率は大幅に低い。塩分の少ない食事に変わったことが原因だろう。ブラジルの日系人では、国内とほとんど変わらない。塩分の多い日本的な食生活を、移住先でも続けたかどうかによるものだ。
■ 男性の約6割、女性の約3割が予防が可能
- がんの発生原因には、喫煙、飲酒、食事、塩分過多、運動不足などがある。とくに影響が大きいのは、喫煙(がんの原因のトップ)と飲酒。
- そのほか、ピロリ菌感染やヒトパピローマウイルスなどに感染しているかどうかも重要。そして、男性のがんの約6割、女性のがんの約3割が予防できるとみられている。
■ 家系による発がんもあるが、全体の5%程度
- たとえば、ハリウッドスターの女優アンジェリーナ・ジョリーさんは、遺伝子検査(血液検査で簡単に分かります)でその異常を知り、両方の乳腺組織と卵巣を予防的に切除している。(赤色部分は強調のためにしました)
なお、このブログの引用文は下記に示します。
「がん家系」ってホントにあるの? : Page 2 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)