どんなものに投資して来たか ⑤仮想通貨
仮想通貨は法的には「暗号資産」と呼びます。しかしこちらの方が通りが良く、現在でもごく普通に仮想通貨と呼ばれています。最初に登場した頃には、わたしは、一度は気に留めたものの理解が出来ず見向きもしませんでした。
■ 仮想通貨の取り扱い数
現在日本では、限られた仮想通貨しか発行が認められていません。日本政府(財務省)の認可が必要ですので、数はかぎられます。しかし、例えば、世界のあちこちで日ごと新しい仮想通貨は発行されており、その数は数えきれないくらいです。
■ 世界最大の取扱所
世界最大の取扱所は、マルタ島にある「バイナンス」です。ここでは、日本より規制は緩いので、数多くの新興の仮想通貨が販売されています。なかなか、有望なコインもあります。日本語の対応もあり、日本からネットで口座を設けて取引もできます。すべの取引はコインで行い日本円は利用できません。日本の仮想通貨取扱所からのやり取りとなります。
■ 仮想通貨の売りは
仮想通貨の最大の売りは、ブロックチェーンという新しい技術で発行されているということです。新しい技術とは要するに「新しい構想で出来たセキュリティーに強固なソフトウェアのプラットホーム」と言い換えてもいいでしょう。
プラットホームとはWindows95と同じで、基本ソフトの意です。従って、ブロックチェーンという基本ソフトに、導入するにはそれにまた、ソフトに書き加えたりインストールして使いますが、現状では基本ソフトのおまけソフトでも利用できる、という程度です。
■ ブロックチェーン
「ブロックチェーン」とは仮想通貨のやり取りの履歴書を綴ったもので、取引ごとに記載されて、数珠つなぎの様になっています。ある取引の履歴抜粋が、次の履歴書の頭に抜粋されて記載されており、どの取引履歴書も改ざんしてしまわないと、辻褄が合わなくなり、事実上改竄(かいざん)が不可能であるとされています。
しかし、仮想通貨の利用価値はそれだけではありませんが、長くなるのでここまでとします。
■ ビットコイン
このブロックチェーンという新技術が用いられて発行された仮想通貨が、ビットコインです。従って、ビットコインは仮想通貨のパイオニアです。世界で最も人気があるのは当然でしょう。しかも、いまだにこのブロックチェーン技術がハッキングを受けて破られたということもありません。ビットコインという仮想の通貨(コイン 単位:枚)を発行して、ブロックチェーンというソフトの開発資金を得るという仕組みです。
■ ビットコインの将来性
ビットコインの将来性は、殆ど暗いといえます。わたしたちが使用しいるパソコンのOSであるWindowsを例にすれば、ビットコインはWindows95に当たります。現在ではWindows10ですから、相当昔の技術で発行された仮想通貨と言えます。従って、そのブロックチェーン技術についても脆弱性が指摘されるようになってきています。
■ 有望な仮想通貨は
現在、仮想通貨のどれが最も有望なのかは、誰にも分りません。どの通貨にも有望な技術はありますが、一部分に特化しているもので、総合して言えば「これだ」と言えるものがまだありません。
■ 日本での有望な候補
現在、有望な仮想通貨は日本で発行されている仮想通貨の中からいえば、ビットコインに次ぐ知名度、取引量のある「イーサリアム」が筆頭でしょうか。次には「リップル」、「ネム」と続きます。外国では、様々なものがあり、総合すればどれが有望なのかは、全く不明です。
■ 仮想通貨取扱所へのハッキング
日本の仮想通貨取扱所がハッキングされ、取り扱われていた仮想通貨が流出することが話題に上り、わたしは、再び仮想通貨に目を向けるととなりました。ハッキングは、仮想通貨取扱所のセキュリティーに問題があっただけで、仮想通貨そのものに問題があった訳ではありませんでした。
■ 誤解
しかし、仮想通貨の理解が広まっていない頃のことでしたので、仮想通貨は「危ない」という認識が世間に広まり、敬遠される原因となっています。現在でもハッキングされたことが仮想通貨からの問題であったのではない、ということを知らない人は多い。
■ 理解が難しい
仮想通貨への理解を妨げているのは、今でもそうですが、新しい聞いたことも無い用語が無数に出てくる点にあります。それは、理解への努力を萎えさせてしまいます。また、発行元によっても同じ意味用語を違う表現にしたり、違う理解としたりで、混乱しています。わたしもいまだに、ネットで用語検索をすることがあります。
■ 2018年央より購入開始
わたしは、以上のことを踏まえて、2018年ころから恐々(こわごわ)始めました。よくわからないので、5万円投資をし、慣れてくると又5万円というふうに増額してきています。買っているのは、ビットコイン以外で幅広く少しだけにとどめています。
■ 現状は
現状は、買った総額の2.5倍くらいの総額になっておりますが、投資金額が知れていますので十数万円の利益にすぎません。この程度であれば、たとえ、価格が暴落して殆どゼロになってもあきらめが付きます。仮想通貨は金やお金、不動産の様に実物にしっかりとした、裏打ちである基盤がありません。従って、価値が1円にもなり得るのです。
■ 将来
将来は間違いなくブロックチェーン技術は広まると思います。その時、幅広く利用できるいわば「汎用」の技術と高セキュリティーの仮想通貨が生き残るでしょう。どこかがどこかを吸収合併するべく買収されたとか、経営統合したとかの話がでて、もっと発行所が絞られてくると思われます。
■ 新たに買うのは様子見
誰かが、ビットコインで大儲けしたとか、損を出したとか聞くとじっとしていられなくなるかも知れませんが、良く理解し得ないと「命から二番目に大事」財産を失いかねません。ここは、少なくとも今年後半頃までは、様子を見ても遅くはないと思います。