転職のすすめ
これまでの人生で、わたしは何度も転職しました。両手の指に足りない位です。これは、学校を卒業して同じ会社にずっと務めている人から見れば、異常なこ事かも知れませんね。しかし、わたしは自分自身を壊してまで務めたくなかったので、数年務めて社員同士で幾人かとは仲良くなれても、「厭だ」と思えばあっさり辞めてしまいました。
■ 今振り返って
今、わたしの歩んできた道を振り返ってみて、転職してよかったなと思えます。ただ、人間関係にはどの職場でも悩みでした。その多くはわたしの頑固で理屈っぽい性格が災いしたものであったように今は思えます。わたしはそうは思っておりませんでしたが。
■ どの職場にも
転職すればわかるのですが、どの職場に移っても「厭な奴」という人間は必ずいます。その人間を自分が追い出せるか、自分が辞めるしか解決策はわたしにはありませんでした。そして、「厭な奴」を追い出せるほどの実力もありませんでした。殴り合いの喧嘩の末仲良くなる手もありますが、実用的な手段ではありません。
妥協して軍門に下り、厭な奴と同居して即ち耐え忍ぶとということが出来ない性格であってみれば、辞めるの択一しかあり得ませんでした。
■ 転職しない人
しかし、転職していないか、あるいは転職が少ない人が、転職する必要や希望がないのか?といえば、そういう人は、相当な待遇のよい職場で働いている人であろうかと思います。また、厭な職場であっても、収入が相当に良いなら精神が崩壊するほどでなければ、我慢できます。(こういう人は転職しようとすれば簡単ですが)
しかし、多くの人が、転職したいが、不安があることで転職しないだけで我慢しているのであろうかと思います。
■ 転職するなら
転職するなら、転職する前に次の職場で生かせるスキルを身に付けてからにした方が良いでしょう。単に人間関係が嫌だというのでは、次の職場でも同じことの繰り返しが、落ちとなる可能性が高い。
今いる厭な職場でも、必死になって仕事のノウハウを身に付け、それに関する国家資格などを取ること。そして、これ以上ここにいても、上が閊(つか)えて出世が出来そうもない、と思えればさっさと、辞めればいいでしょう。しかし、あくまで移った職場はステップアップの場であるべきです。
■ 技術職
転職に有利なのは技術職であろうかと思います。わたしの場合は、繊維会社に学卒で入り、数年後に建築業界に殆ど見習いで転職しました。それ以降の転職は、同じ業界でありました。技術職は、ある程度の技術が得られれば、次の職場でも、技術習得位置から出発できますので、転職するには都合の良い職種です。
ただし、技術職でも必ず国家資格などの資格を取ってから、転職が必須です。資格がなくても、「実力は資格のある人間よりはある」といっても、転職には有利になりません。仕事での役職も上がりません。
■ 資格は出来るだけ若い時に
仕事に関する資格は、出来るだけ若い時にとる様にしましょう。歳を取るに従って、頭が固くなり、取得に苦労しますから。遊びたい若い時に、今まで学校で厭になるほど勉強して来たのに、と思うかも知れませんが、学校の勉強などは働くことを先送りする、いわば遊びの時間であるに過ぎません。社会に出てからが勝負です。
■ ゆくゆくは独立をすべき
何も技術職でなくても、保険の営業職でも営業でうだつが上がらなくても、資格だけは取れるものは、そつなく取ってください。資格が取れると、資格が人を育てるような感覚で、仕事にも希望が持てるようになるものです。ある程度で独立を考えましょう。
サラリーマンのままでもいいのですが、サラリーマンは仕事が出来る人間には、損な社会で、仕事ができない人間にはいい社会であります。仕事が出来る人間に成れたら、もう独立するしかありません。
■ 独立
資格がないと独立しても、看板がないのと同じで、資格ある人間を雇うしかなく、思うようにいきませんし、よい仕事が取れません。
また、独立することに不安はあるでしょう。
しかし、サラリーマンの窮屈な社会でまじめに働き、独立へのノウハウと資格を得た「あなた」なら、独立しても、サラリーマン時代よりもっと気楽で実力が発揮出来て働けます。
仕事が取れるのか?と思うかも知れません。それは、独立した当初は、どこかの会社の下請けや自分自身のある職場への派遣のような形態になるかも知れませんが、そこでも、同様にしている人間のネットワークや共同経営、ネットを使った新しいビジネスなどへの展開など、儲かる仕事を創出していけば良いだけです。それは、なかなか面白い。
以上を踏まえて努力されたなら、転職をお勧めします。