娘の友人に看護師をしている遠く離れた友達がいます。
娘とは、人気音楽グループのコンサートで知り合いになった女性でした。職種は違うものの働き始めたのも同じ時期、同年齢でしたので意気投合して、付き合いは始まったようでした。
■ 仕事を辞めたい
娘の友人は、仕事に就いた時から半年を経たずに、
『今の仕事を辞めたい』
と何度も携帯電話で訴えてくるようになりました。その度に娘は、彼女を励ましました。相手の苦境の言葉を受けて、最後には
『石の上にも三年と言うし、頑張ろう』
と。
■ その後
その後の1年間程度は、この電話はかかり娘も変わらない対応をしておりましたが、余りに辞めたいと言うので
『それ程嫌なら辞めるしかないやろ?』
の言葉を言ったら、それきりに電話はかからなくなり、今では音信普通です。
■ 本当に辞める気がある?
本当に辞める気があれば、人に相談は大抵の場合しないものです。決断ですから自分がするしかありません。ただ、娘の友人は、そう言うことによって、ストレスと辞めたいという気持ちを抑えていたのでしょう。
それを、
『じゃあ、辞めれたら?』
と言われれば、もう娘の友人には逃げ場はありません。娘としても致し方ない助言でしたし、友人も決心したのかも知れません。が、音信不通というか、双方が連絡を取らないので以来、何の情報も入ってきません。
■ 真剣に考えているなら
本当に真剣に考えているなら、きっと娘の助言ただ一回だけで
『辞めたい』
は、終わったことでしょう。人は、愚痴を言っている限りにおいて、その愚痴の解決をすることはありません。愚痴を言わなくなった時、それはどういう形であれ、解決した時でありましょう。いつまでも愚痴を続ける人は、解決する意思はありません。