妻の姻戚関係
昨日の続きのような、関係ないような内容です。
昨日は、滅多に覚えて置かねばならない人の名というようなものは、仕事の世界でしか殆どわたしの場合はないと書きました。
しかし、仕事の関係では実際に何度か会って話せば、思うほど覚え難いという訳ではありません。そもそも、利害のある関係は、忘れる筈もないのです。
あるとすれば、妻の姻戚(いんせき)関係のことでしょうか。それに、近所の親しい人の子供がどこの高校や大学に行っているかとかどこに務め始めたのかといったことでしょうか。
■ 覚える気がない
妻の親戚はわたしのそれと比較すると多い。
それで、ことがあるたびに、例えば、人が死んだとか生まれたとかのことで、どこかで何年振りかに顔を合わせる程度で、見知ってはいるけれど、名前までは思い出せない。というか、覚える気がないので思い出せるはずもない。
ましてやその親戚の姻戚関係など頭がこんがらがってしまう。
妻は、
『誰それさんは、わたしの父の兄妹の娘の子供』
などと熱心に説明してくれたりしますが、まず妻の父は彼女の高校時代に他界しており、見覚えがない。
その姉妹は生きてはいるけれども、結婚式かその後の何かの拍子にあったかも知れないという程度で、その人たちの顔もまるで浮かびません。
ましてや、その人たちの娘の子供となると、何か非常な遠さを感じてしまう。おそらく赤の他人と変わらない位に。もし、娘が目も覚めるような綺麗な人だったら、きっと覚えていると思うけれども。
従って、妻が熱心に説明し出した途端に、理解するのを断念し、拒否し、諦めるので、
『ふーん。そうなんか』
とはいうものの、何も理解できていない。
■ 事あるごとに
しかし、その場はそう取り繕っても、また姻戚(いんせき)関係を確かめる時は来る。それで、
『だれだれさんは、お母さんから言ってどういう関係のひとだったけ?』
と聞くことになる。妻は、面倒くさそうに、
『前にも言ったように、、、』と始まりその関係の話が長々と続く。しかし、前と同じようにまるで頭に入らない。
『そうか、分かった』
といってみるが、覚える気はやっぱりないのです。この繰り返し。思い出せないのではなく、覚えて置く気がなくて覚えていないのだから、話にならない。この先もずーと同じでありましょう。
近所の人の話もまたかくの如し、であります。