聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

「もうお終い」は良くなる始め

画像出典:日本の漢字辞典



どんなことであろうと、際限もなく悪くなるということは無く、際限もなく良いことが持続するということもまたありません。

しかし、人はおかしなもので何回か悪いことが、あるいは良いことが続くと思ってしまうものです。それで悲観したり強気になったりしますが、何れの場合にもそれはそう長くは続かない。それは3-5年スパンでの話ですが。

 

例えばいまの円安。1ドル=150円を超え出すと、いろんな知識人、評論家、メディアがそう悲観論を唱えます。しかし、では150円を超えて160円に到達し、それを超えて行くのか?と言えば、そうはならないものです。

 

この度の日銀の円安にドル売りの介入をしましたが、しなくても介入価格辺りがピークであったと思います。今のアメリカの金利高というお題目に従って投機の資金が動いているだけだからです。12月の利上げが決定すれば、直ぐにでも円高に動き始めます。

 

株式でも暴落に継ぐ暴落でもうダメだ、という場面が買い時である事もよくある事です。それは、事の後になって初めて分かる事ではありますが。わたしの何度となく経験したところです。

 

こういう事と人の人生とは違うではないか、と思われる人もいるでしょう。しかし、違いません。取り上げた例も人の営みによって生まれたことに違いないのです。人の人生も人の営みによって生まれたことです。

 

 

■ お終いはドン底に過ぎない

物事は「もうこれでお終いだ!」という近くまで来ると、大抵がその「お終いだ」とはならずに回避に向かうものです。つまり「もうこれでお終いだ!」は、実は、この時が最も深い人生の底である事が殆どです。

例え、「万策尽きた」と思える時でも、まだ道はどこかに残されているものです。そして、真摯にそれを求める努力をすれば、道は必ず開けて後で

『あの時が、わたしのドン底だったんだ』

と思える時が来るものです。ドン底であったと言えるのは、それが過ぎ去って暫くしての事ですが。しかし底の周りには底より高くなる部分ばかり。底はそこでお終いなのです。

 

そういう意味では、過日このブログで書いた通り「あきらめない」は最高の才能に違いありません。