ドル円相場は市中に流れているドルと円の総量の比でほぼ決まると、高橋洋一氏が述べていました。ドルは現在金利が高く持つ人が増えているし、円は持つ人が少ないうえに、量的緩和で増えている。
従って、円安は起こるのだから自然である。
その比率が拮抗するのは150円を少し超えたあたりではないか、とも。
しかし、日本政府は金曜日の市場で介入したようでしたが、事実かは不明です。もしあったなら規模は不明ですが、おそらく数兆円規模であったでしょう。
市場介入は、円買いドル売りなので円高に振れて金曜日は引けています。
原価が100円台前半で買って150円過ぎで売ったので政府は大儲かりです。170兆円ほどもっている米国の国債を僅か数兆円売ったところで効果も不明ですが、もっとガツンと売った良いと思います。ドル安になったら不良債権となるのですから。
ただ、米国高金利である事から、日本が売った国債はいわば奪い合いとなり、円安の燃料になりそうです。こうなると何が何だか分かりませんが、いつまでも円安が続くことはありません。
今後は、12月ころに金利引き上げの打ち止めが決まれば、恐らく円高に緩やかになって行くことでしょう。さらにアメリカの景気後退などが見えてくれば、今度は形勢逆転して、円高が急速に進むことになると思われます。1ドル=130台前半になるのは来年2月頃でしょうか。
今の円安の山が相当に高いので、「山高ければ谷深し」という言葉の通り、円高も相当進む可能性もあります。そうなると今度は株高になると思います。
円安より円高の方がよろしくないです。打つ手がないので。