聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

分譲地から一家が去る

画像出典:ホームズ

我が家は一団の分譲地の一画にある。ここは今から20年前に分譲され、その年に完売した。戸数は52戸だった。我が家はほぼ中央辺りにある角地で、土地は少しその分価格が高かった。この地を分譲した会社社長と懇意の知り合いと共に、青田売りの最初に買うことが出来た。

 

今年で分譲されてから20年が経過した。ここから去って行った家も6軒、約一割になる。去った理由ははっきりしない。本当のことを言いたがらないし、一画の事情通に依って初めて去って行ったことを後日談で聞くほどだから。

 

苦労して手に入れた家を去るには、それなりの深い事情があろう。町内でのもめ事も聞いたことがないから、その一家の事情であったのであろう。コロナ禍であったここ数年に3軒が去ったのも、もしかすると経済的な理由があったのかも知れないと推測したりしている。

 

この地は私鉄の駅と市営の地下鉄の駅に徒歩6分ほどの利便性が高い。買い物にも周りにスーパーがひしめいていて苦労はない。学校も小中学なら徒歩で可能。高校は自転車で楽に通える。

 

従って、本来ならここを去りたくはなかったであろう。そうであるなら、去らねばならない事情に同情するしかない。が、「人間(じんかん)いたるところに青山あり」である。新しい門出だと思って奮起して欲しいものだ。

 

「人間(じんかん)いたるところに青山あり」

人間はどこにでも骨を埋める場所ぐらいはあるということで、故郷ばかりが墓所ではないことをいう。 人間は大志を抱き、故郷を出て大いに活躍せよという教訓。