聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

カネを稼ぐ人はカネも使う

中古車販売の大手が炎上している。どこの中古車会社も、その辺は多少の違いはあっても大筋では経営方針に違いはない気がする。何故なら、そこまでしないと生き残れないし、大きくなれないから。

 

この業界の事は全くの門外漢だから、車の値段の妥当性や車検代の妥当性を検証しようがない。

 

しかしこのような社員を究極的に追い立てて働かせるやり方は、わたしのいる建築や不動産業界にも古くからある。

わたしも大阪で大手の不動産会社に一時期いた。

自社物件の住宅販売や外構工事、リニューアル工事など顧客へのアプローチは、かなり厳しく営業活動を強いられた。分譲地に見込み客を土日には連れて行かなければ、叱責されたり、夜に追客させられたりすることも、決して珍しくない。

 

契約に至れば無論報酬はそれなりにある、が一度無契約が続いたら朝礼で人の前に呼び出されて、叱責される。酷いものです。多くの同僚が首になったり自ら去って行った。その中でわたしも知る人も無い会社で孤軍奮闘した。

 

基本給の抜群の高さや、一件の成約での高額な報酬などに釣られて、辞める同僚と同じ位毎日新人が入って来る。要するに学歴は関係ない。会社の利益を出す営業が出来るならだれでも良いのである。

 

それは、ノルマがありノルマを果たせれば報酬ももらえた。短期にお金を稼いでさっさと辞める気であったから、頑張れた。しかし、稼いだおカネは日々の厳しいノルマの達成に夜の食事や飲み代にそっくり消えた。

一年も経った頃、わたしはこの会社で稼ぐことは出来ないと当ても無かったが辞めた。