たまごかけご飯は日本独自の文化で、1870年代に有名な従軍記者の一人が始めたといわれています。その後は、卵の入手が困難な時代に入り下火になったが、昭和30年ころから再び増勢となり今日では、幅広い年代から受け入れられています。
■ たまごかけご飯の作り方
たまごかけご飯の作にり方は、いろいろとアレンジする人もいる。が、基本はご飯茶碗にご飯を盛り、その上に生卵と醤油をかけていただく形になろうかと思います。普段使用の醤油の他にも専用の醤油や麺つゆを掛けてもおいしいようです。
かけた生卵と醤油などは部分的に混ぜながら食べるのがよいのか、それとも、全部を混ぜ終わってから食べるのが美味しいのか、また、醤油は多い目がおいしいかは個人の好みでしょうか。
人によっては、何が何でも熱々(あつあつ)のご飯でなければ嫌だという人、冷や飯でないなら構わないという人など色々であろう。まあ、それらも好みの問題でしょうね。
■ ご飯があと
何が何でも熱々(あつあつ)のご飯がなければ、たまごかけご飯は食べたくない一人がわたし。熱々のご飯で白味がが半熟のようになる位の熱さを良しとしている。冷や飯しかない時で、かつ、たまごかけご飯がどうしても食べたいという欲求を抑え切れない時は、ご飯を電子レンジで熱々に加熱したものとしています。
■ たまごが先
また、わたしは一般的である、ご飯の上に生卵をかけるというのではありません。まずご飯茶碗に生卵を落とす。その上に醤油をかけてよく混ぜ合わす。混ぜた箸を持ってして味付けが良いと確認して、ここで初めて熱々のご飯をかけ、よく混ぜながら頂くことにしています。
■ 個性的
従って、一般的な卵かけご飯のスタイルではないのです。順序が逆なので、いわば「ご飯かけ卵」と言うべきなのかも知れない。よく言えば「個性的」、悪く言えば「変子(へんこ)」になるのかも知れません。そのつくり方を、誰かに説明すれば
『そういう場合でも卵かけご飯といえばよいのではないか』
とか、説明を聞いてから、ウンウンと考えてから、
『その手順は、大間違いである』
などのよくわからない指摘を受けたりもする。
あるいは、
『ご飯を盛る時に、下手をして溶きたまごが、茶碗からとびださないのかい?』
とも心配される。
しかし、わたしはこの食べ方に一度も失敗したこともないし、違和感を持たない。生卵をご飯にかける時に、窪みが掘ってあっても誤って目的とは違う位置に投下したり、割れた殻が一緒に落ちたりすることもあるだろう。
その時に取り出すのにも四苦八苦して、そうこうしている内に、熱々ご飯が冷めたりする恐れもかなりある。取りそこなった殻が、口に入って「ジャリジャリ」するのもいやでなもんですしね。
一番いいのは、別の碗に生卵を落として熱々ご飯の上に落とせばよいのだろうけれど、その碗を妻が食後に洗う手間を考えると、このやり方は一家の一員として取るべき手順ではないでしょう。
■ 家族は
このわたしの食べ方は、家族の内でもわたし固有のもので孤立しています。誰もまねようとしないから、そう美味しそうには見えないのかも知れない。
■ 外国の人
テレビであったかネット動画であったか思い出せないが、フランスの中年の女性が、たまごかけご飯の様子を見て、
『黄身の部分は(ご飯にかけても)いいかもしれない。しかし、白味が固まらないでそのままだと、なんだか洟(はな)を啜(すす)るようで厭だ』
という風な主旨でインタビューに答えているのを見たことがあります。
確かに、
『それはあるな。その指摘の感じは確かにいえる』
と同意するしかない。