関西では、「おしるこ」と「ぜんざい」 とは明確に区別があります。同じ餅が入っていても「おしるこ」は漉(こし)あんであり、「ぜんざい」は粒あんでなければなりません。関東ではどちらであっても「おしるこ」と呼ぶようですね。
固いことを言わなくても、同じものから出来ているのだからと、適当人間なわたしは思ってしまう。これでも生粋の関西人だけれども。
■ 甘辛とも好き
辛いものがわたしは好きである。こう言っても胡椒や洋からし、唐辛子などの類の辛さではない。塩辛い、醤油辛いの味付けの辛いものです。その半面において、甘いものも同程度に好きという両党の嗜好。
大阪の心斎橋という繁華街の一角にかつて「甘党」の専門店がありました。喫茶店のようなところがあって、会社に入社した頃に一人で入って、「ぜんざい」を食べていたら、周囲の女性から好奇の視線が集まったことがあります。随分と前のことです。今は、女性の視線は歓迎できるし、どうってことはありませんが。
甘辛とも過ぎると、体によろしくはないと知ってはいる。が、人は体に悪いと言われるものが、大方の人たちが好物であるものでもある。
■ 自販機のおしるこ
ぜんざいは正月以外には、滅多に食べないけれども、自販機のおしるこなら、冬を通して売られていることが多いので、つい買ってしまう。
『そんな甘いものは、糖尿になるよ』
とか
『太るよ』などの
注意されれることも多いけれど、わたしは合法的に計算された身長から体重では、その値は平均通りで、太りもしていなし、逆もない。
■ どこのおしるこがおいしいか
どこのメーカーのおしるこがおいしいかは、好みの問題なので、安易に判断できない。また、しない方がいいだろう。ただ、個人的に言えばほぼ決まっているので、大抵はそれを買うけれど、それがないが飲みたいときは、他のメーカーのも買いますね。
どのメーカーであっても、おしるこが入って居る缶は円柱で、細いか太目であるかのさであろう。甘いものが好きだが、ほんの少し飲めたらいい、という人のために少し缶が短いものもある。
■ 缶に粒が残る! どう攻略するか?
缶に入ったおしるこが粒あんである場合、下手に飲むと粒あんが最後に幾つか残ってしまうことが殆どです。勿体ないというより、残してしまった迂闊さや無念さが残るのはわたしだけではないでしょう。
そこで、缶の中を片目で睨んで対策を講じる。それらは、こうなります。
① 缶を吸う、もしくは吹いてみる
② 振ったり、叩いたりして飲み口まで寄せる
③ 指や爪楊枝で摘まんで食べる
④ 舌を差し入れ引き寄せて食らう
⑤ 残り少なくなったら、中の粒あんの残った汁を缶操作で横回転させ、頃合いを見て一気に飲んでしまう。
などがある。なお、どれにも利用上の注意が必要です。
① は下手をすると、唇の上に小豆が乗ってしまうことがあるから、要注意。
② はある程度の汁の残量がある時が効果的だが、飲み口に近づけて過ぎて、汁を衣服にかけてしまうことがあるので注意。
③ 指は、指自身が汚れている時や、指が汁で濡れてしまうリスクは大きい。爪楊枝は運よくあることが少ないので常時用意した方がよい。
④ 舌を缶の縁で切ることがある。すると、治療方法が直ぐにはないので、もしこの手を使うなら、リップを持っている方がよい。他の時にも使える。
⑤の場合は、最後は一気飲みになるので、缶の中に残ることのリスクは下げられる。しかし、ゆっくりと甘さを堪能する機会が失われる。かつ、まだ缶が熱い時には、口や喉を傷めることになるかも知れない。
①から④までには、大抵が失敗して、イソップ童話のキツネのように、
『もともと残こるような仕掛けなのだ』
と合理化してしまうのが落ちとなる。