年賀状に思う 2
年賀状をわたしのような若くはない人間は出しますが、わが娘はそのようなことはまるで致しません。作成に係る時間が勿体ないと思うようです。
それでも、小さな子供がいる親しくしている親戚には、子供宛には特別に送ります。わたし達の文面とは共有することはありません。その子供らが好きなアニメなどのイラストを、うんうんと言いながら、1-2枚作ります。今年などは大ヒットのアニメでしょうか。
■ 電子メールで
年賀状そのものは送らないのは、わたしの娘だけではありません。彼女を取り巻く同世代の多くがそうしているようで、年賀状が娘宛に来ることは、せいぜい行きつけの美容室、どこかのファッション関連のショップ、健康食品会社、歯医者さん程度であります。
■ 電子メールの年賀
娘に送られてきた電子メールの年賀の挨拶を見せてもらいました。
「あけおめ 今年もよろちく」
で終わりでした。これを、メールに登録されている人に、タップするだけで即座に配信されて、めでたく年賀メールは終了です。
それにしても
「あけおめ」
は、あきれます。せめて、
「あけましておめでとう 今年もよろしくお願いします」
と書けないものでしょうか。何でも略すのが好きな若い人ではありますが、そこまではやって欲しくはないです。しかし、友達であってみればこれでもいいのかも知れません。
わたし達でも、友人に会えば
『よお!』
『おっう』くらいですから。
■ 作る喜びもある
しかし、年賀状造りは前回でも書いた通り、面倒です。時間や費用が掛かります。それに、文面と住所を印刷して、ただ送るだけでも悪くはありませんが、やっぱり一言何か書き添えた方が良いでしょう。
送る人の顔を一人一人思い浮かべながら、
「キミ、今年は3キロ痩せさい」とか「妻がおせちの黒豆を煮る匂いがしています」
などを書き添えるのも、印刷された後のたのしみでもある。
そういう手間と暇を掛けて作らない娘は、結婚したり、そして子供が出来たりしたときにはどんな風だろうかと、一人で深夜の机の前でおもう。