わたしのせっかちな性格は、インスタントラーメンに湯を注いで、テーブルに持って行ったら、直ぐに食べ始めることからも知れます。
『お父さん、今湯入れたばかりやろうが?』
とか
『一分と経っていない』
などの指摘は、常に受けるのですが、なに構うことなくまだラーメンの芯が固いのを、ぱりぱりと口の中で音をさせながら食べてしまうものであります。
それを家族は、あきれ顔や目の玉が出る程ひん剥いて、見られることは少し痛快であります。
しかし、それはわたしのセッカチであることから来ているのであって、そのラーメンを一刻も早く食べたいほど「うまい!」と思っているわけではありません。仕事でも食べ物でも、早く終わらせたいとなぜか思ってしまう「質(たち」なのであります。
■ 夕食
夕食であっても殆ど同じで、何かの料理が一品出来る、盛る。わたしが、テーブルに運ぶ。箸を並べる。他にも、まだ作っているのに、わたしは待てない。
造る先からわたしの分を食べ始める。彼女が本日の献立のすべてを作り終えて、テーブルに着くころには、わたしの腹の半分以上を食べ終わっているなどと言うことは、日常茶飯事であります。
『ホンマに、せわしない人やな。犬じゃないんだから、造り終えるまで待てんのかいな』
とよく言われましたが、最近はその言葉でさえ聞かれなくなりましたね。諦めです。「諦念(ていねん)」を会得しましたかね、彼女は。
■ 対策
対策は、食卓に早くから着かないことです。あると「待て」が犬並みのわたしには、目の前に食べ物があることがいけないのであって、目の前に仕事が有れば、そのような問題が生じません。
従って、妻には
『用意が出来たら、呼んで』
と言って、食卓が整うまでは仕事はしないまでも、ボーとしております。
あ、出来る限りですが。