聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

不眠症

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画像出典:NHK

 

わたしの祖母は100歳を超えて少して亡くなったのですが、よく夜に一睡もできなかったとか、深夜を過ぎたあたりでようやく眠れたと訴えておりました。

 

はしごから転落して足を骨折してからは、殆ど寝たっきりでしたが、95歳辺りまではとてもしっかりしていて、辻褄の合わない事や、わたし達に見えないものが見えたりするようなこともありませんでした。すこぶる元気ではありました。

 

■ 従って

従って何らかの病気で夜に寝付けない「不眠症」というようなことは、ちょっと考えられないことでした。が、本人がそのような訴えに、遥か遠くから医者に来診を願った。医者は、

 

『うーん。どこも悪くはないのだけれど、、、』

と首をひねるばかりでした。

 

■ 事実が判明

祖母が夜に眠れない理由は、間もなくわたしたちの注意深い観察の結果で判明しました。彼女は、昼間に長時間に渡る睡眠をとっていたのです。

昼と夜が逆転していたのであります。

 

まあ、わたし達にあっても、昼間に長時間寝ると夜が寝られないことはあります。それが続いていれば祖母が、自称「不眠症」というのも納得がいくものです。

 

『おばあちゃん、昼間寝ていない?』

と本人に聞きますと、

『わしゃあ、昼間は寝ん』

 

その後の祖母の生活も相変わらず、「不眠症」も解消されることもなく元気にすごしておりました。何十年も前のことであります。