聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

戸建て住宅にも「長期修繕計画」が必要

 

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画像出典:NPO集住センター

 

分譲マンションを買って住んでいますと、月々の支払いの中に「長期修繕計画積立金」と言う名目の項目があります。名目は多少違いますが同じ意味あいの積立金です。支払い方法は銀行口座引き落としが一般的です。月々でない場合もあります。例えば、2か月、あるいは半年に一度という風に。ただ、その場合でも、月々支払いを基本にしています。

 

■ 「長期修繕計画」とは

長期修繕計画とは、早くいえば買って住んでいるマンションの価値の維持費です。建物は、完成してから即座に老朽化が進んでいきます。何もしないで置くと、下水管や給水塔、廊下、屋上防水など主要な部分が次第に痛んだり汚れたり錆が出てきたりします。

放っておけば、マンションの価値は下がり続けていきますし、いずれは修繕しなくては住めなくなってしまいます。

 

そこで、長期に渡ってマンション住人が一定額を毎月積み立て、計画的に主要な部分を修繕(修理や更新)をして行こうとするものです。毎月積み立て額はなかなかの金額ですが、実際に修繕を行う時は殆どの場合でその費用はトントンか不足気味となります。

 

そこで、積立金額が少ないと、それに見合うような見積もりを取って、修繕するしかありません。本来なら、この程度の修理としたいと思っても、今一つ下の安価な方法を選ぶしかない訳です。

 

■ 長期修繕計画積立金

このお金は、買って今住んでいるのを売り払ってどこかに引っ越ししていく時にも、返ってきません。それは買う時から決められた規約なので仕方ありません。月々の支払いも先に書いた通り、決して安くはありませんが。

 

■ 戸建て住宅にも必要な積立金

戸建ての住宅を買って住んでいる人は、分譲マンションのように長期州修繕計画による積み立てを行う事がありません。それを計画的に積み立てるか否かは、その家の持ち主の考え次第ですので。

 

しかし、だからといって戸建て住宅がマンションのように修繕しなければならないようにならないことはありません。

 

マンションと同様にやはり20年を過ぎるとあちこちに傷みが出てきて、その時に至ってもギリギリの生活で、貯金もないというようなことになると、雨漏りがしたり、台風で屋根が捲れ飛んだりするほか、外壁の目地が割れて水がしみ込むなどと言うことが、起きたとしてもどうにもならなくなってしまします。ある程度は火災保険があれば賄えますが。

 

その上、わたし宅のように新築購入時の家電製品の劣化による買い替えや修理が殆ど立て続けに起きてしまうことも考えれれます。これは保険ではどうにもなりません。

 

■ 木造戸建てにも「長期修繕計画」を想定

そこで、木造の分譲住宅に現在住んでいる人、住み始めた人には毎月少しづつでもいざという時の修繕や修理のための積み立てをされることをお勧めします。

 

わたしもその意識は新築戸建てを買った当初は持っておりましたが、特別に不都合が出ない年月があり、すっかり忘れていました。その結果、近年は思わぬ出費に苦しんでいます。