聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

住まいは南向きを

 

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画像出典:E-LIFE


日本でもその他の北半球にある国では、太陽高度の関係から南向きの住宅地や集合住宅では一番値打ちがあります。特に四季がはっきりしている位置にある国では、格別です。

日本の不動産の広告でも、もしその物件が南向きであれば、間違いなくそれをうたい文句にしています。

例えば、戸建て住宅であれば

「南向き、陽当たり良好」

ですし、

集合住宅(例えばマンション)では、

「全戸南向き」

という風に、南向きを強調します。この時の南向きとは住まいの南側が道路であったり、公園、水路などで開けていることを意味します

 

■ 南向きの住まい

南向きが何故このように強調されるのかといえば、南向きの住まいは、冬の日には長く陽光が差し、暑い夏にはごく短くにしか陽光が差さないからです。

しかし、誰しもが南向きの住まいを買えたり借りたりできる訳ではありません。そこは、割り切るしかありませんが、もし選べるチャンスがあれば、他の面より「南向き」を選んでください。

 

こう説明しますと、南側が山が有っても良いといえるのか?とか南側に大きなマンションが建っている場合はどうか、などの疑問もあるでしょう。

 

南側が山が有るところでは、そこは本来、宅地としては不向きです。冬に積雪があるような地域では、そこはいつまでも雪が消えない。冬は山の陰で陽光が差しませんし、冬でない季節でもいつもジメジメしがちです。

 

また、南側に大きなマンションがある場合は、それが建てられた時代にもよりますが、一定の高さの制限があって、マンションの北側つまり、マンションが南側にある住まいに冬日に一定の日が差すように規制されていますので、冬には全く陽光が差さないということはありません。

 

田舎の谷間にある集落の中の道を走っていますと、道の片側に殆どの家が立ち並んでいますが、反対側には殆ど無いというようなことを目にしますが、立ち並んでいる側の家々が南向きの土地であると言えます。あるいは東向き。

 

■ 南向きの次に良い住まいは?

南向きの住まいが手に入らない時には、南向きの次に良い東向きを、その次には北向きで最後に西向きとします。この順で好悪は決まります。北向きは、殆ど陽はどんな季節でも、短時間しかさしませんが、酷暑の時の西向き住まいよりは、穏やかでそう悪くないとも言えます。

 

住まいの西側が道路であるとか、東西の道路の突き当りにある住まいで西にその道路が伸びている場合などは、夏の日差しが長く差し込むので暑く、非常に辛いと言えます。ただし、西側にのっぽのマンションなどがあれば、夏の日差しは遮られて好都合ではあります。

 

以上のように、これから住まいを買おうと計画のある人は、南向きを出来るだけ選んだ方が良いと言えます。