聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

鳥は餌を見てつついているのか?

画像出典:旭山記念公園

小さい頃からの疑問の一つに「鳥は餌を見てつついているのか?」があります。

まず鳥は、顔の両側面に目が付いています。人間でいえば耳辺りに目が付いていることになりますね。顔の正面についていない分、顔は平べったい。

 

その中央辺りに顔の前へ嘴(くちばし)が伸びている。飛翔する時にこれは風の抵抗を受ける部分が少なくなるので、目が顔の側面についているのは、好都合です。というより、進化の過程で自然とそうなったのも知れません。

 

頭を水平に持ち上げた鳥の画像などを見ますと、嘴の先端と側面の目の中心位置はほぼい水平に直線上にあると知れます。これには、例外もあるのですが殆どの鳥がそうなっている。

 

ここが特に重要な点のではないかと思われるのです。その理由は次に段落「■ 観察すると」で書いています。

こんなことは、ネットで調べれば容易に答えを見つけられるのかもしないが、今回はわたしの推測だけにしたい。

 

■ 観察すると

鳥の普段の様子を観察していますと、例えば、数メートル離れた位置に立っているわたしを見る時に嘴の先端方向である正面から見るのではなく、鳥の側面についている目をわたしの方に向けて確認しています。それは正面からわたしを見つけた場合であっても、確認のためには顔の側面の左右何れかの目をわたしの姿と直交する形に顔をひねって見ているのです。

 

それから考えるとどうやら、離れているものの識別には、顔の左右の何れかの目で、見極めようとする目的物に直交する形で行うと考えてよいと思われます。嘴の方向では、出来ないことは無いにしても、上手くいかないのかも知れません。

 

■ 物を啄(ついば)む時

しかし、土の上やアスファルトの上など顔から数十センチと離れていないものへの識別には、顔の正面から出来ると考えられる。というか、その方が見やすいのかも知れない。それが証拠に、地上の散乱した小さな食べ物でも、逐一側面と直交する形での確認することなく啄んでいるから。

 

それを傍(はた)から見ていると、小さな食べ物を目蔵滅法(めくらめっぽう)につついているのではなく、突くものが食べ物であるかどうかを即断していると言えます。そして、それは時々間違って食べ物でないものをつつくこともありますが、これは嘴に入った段階で味覚なのか、触角なのか分からないけれども、

「食べ物じゃあないわい」

と感じ、

「ペっ」

と吐き出す。

試しにパンのカスやビスケットの中に小さい紙きれを混ぜてまいて置きますと、鳥は間違って紙切れを咥えます、が即座に吐き出すことからも確認できます。

 

即ち、鳥が地上の顔に近い食べ物を首をあちこちに振りながら食べる時には、嘴の正面からの物の確認が即座に出来るようになっていると考えるのです。

で、それがどうしたって話ですが、どうにもなりませんです。はい。