聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

いい夫婦とは

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画像出典:ロケットNEWS

 

夫婦で暮らすということは、相手の性格や人格に妥協して生活するということにほかなりません。しかし、互いに結婚するまでは、およそ別世界のような暮らしをしており、家族との生活習慣もまるで違います。

 

このような二人が、結婚して生活する時には、どのあたりで相手に折り合うのかということが重要な点です。折り合う点を取り上げるとすると枚挙に暇がなく、余所(よそ)から見れば些事とも思えるようなことも、毎日顔を合わせて生活するとなると、耐え難い嫌悪に至ることもあります。

 

■ 性格の不一致

よく離婚するときの理由に「性格の不一致」などと言うことが挙げられます。性格の不一致は、性生活の不一致のことだ、決めつける人もいますが、そればかりではありません。むしろ性生活にはそれ程の問題とはならないもので、実際にはやはり「性格の不一致」という表現を額面通りに理解して良いと思います。

 

性格の不一致とはいっても、自分自身で自身のことを嫌悪することだってあるのですから、たとえ親兄弟でも一致を見るなどと言うことは断じてありません。況や夫婦おばと言わねばなりません。それは分かっていても、相手の考え方やそこから起きる生活習慣などと言うものには、

『なんでそうするのか?』

とか

『わたしだったらそんなことはしないのに』

と一人首をかしげるような相手の行動があります。しかし、それらは全く拒否すると、トドの詰まり、非難合戦から始まり、関係のないことまで「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」となります。

 

■ 長く夫婦を続けるには

長く夫婦を続けるには、相手のそれらの一部を自分に取り込み相手もわたしのそれを取り込んで、性格や人格の違いとしてぶつかる部分を一種のボカシのようにするしかありません。詰まり中間地帯(緩衝材といってもいい)の創設であります。

 

それは、意図的にというのではなく、受け入れても良いと思えるもの同士であって、いわば相互乗り入れの電車のようなもので、努力をすれば時折に

『それはわたしの習慣だ。妻が同じことをしている』

と思えるようになるものです。わたしも知らずに裡に、妻の生活習慣や言葉使い、考え方などとを行っていることもあります。

 

それは一見仲の良い円満な夫婦に見えたり、性格がよくあっている者同士と見られることもあるでしょう。しかし、実際にはそうではありません。先に書いたような緩衝地帯を遵守して暮らしているからです。

 

■ しかしもし、、、

しかしもし、それらの緩衝地帯を打ち破る事があると、大喧嘩になったり悪くすると別居や離婚ということにも至るでありましょう。

 

このようにして、暮らしていても思わない困難に直面することがあります。その多くは、仕事、お金や暮らし向き、親戚との付き合いや夫婦将来の問題であったり、子供の将来であることから発生します。

その時には、緩衝帯外でのやり取りとなり、本来の相互の性格や人格のせめぎ合いとなり、互いに遺恨の残す結末となることは避けられません。

 

そういう時にこそ、結束すべきなのですが、この折り合いが実に難しい。従って、ある分野ではどちらかが主となり、その時には助言くらいに留めて、それで失敗や問題が生じたとしても二人で対処するというような方法が良いのかもしれませんね。

 

歳を取った夫婦に仲がいい人が多いのは、このような緩衝地帯が永年の暮らしで厚くなっていたり、それを打ち破るような出来事が比較的少なくなるからでありましょう。そこまであなたなら辛抱しますか?できますか?