聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

自分の事すら全部は分かっていない

 

画像出典:小学館


自分自身の事を全部理解できていない、わたしは。

だから、どんなに親友でも親子でも夫婦であっても、その人の事を「全部理解している」とは思わないし出来る筈もない。また、どんなに親しい人であってもわたしの事を「全部理解してくれている」などと思いあがることも又ありない。

 

それは、どんな人でも同じであろう。

 

わたしは自分自身ですら、自らが咄嗟(とっさ)に取った行動を理解出来ないことがあります。例えば咄嗟の嘘など。そいうことは誰でもあるのではと思う。

 

■ 伴侶の死

ある女優さんが自慢の年下の俳優の夫が、自殺した時、その理由が分からないと後日譚で見たことがあります。普段と何一つ変わった様子は無かったのに、どうして死ななければならなかったのか?という思いは、自分が相手の悩みに気付けなかったと悔やんでも悔やみきれない悲しさがあるだろう。

 

しかし、それは致し方の無いことです。

 

人は結局の処、本当に生きることに行き詰ってしまった時には、誰にも言えないものではないかとおもう。悩みを人に打ち明けている内は、まだまだ大丈夫。

人に打ち明けてもきっと自分の本心を分かって貰うことは出来ない、と考えた時むしろ気が晴れるかも知れん。

その時死を決意するのか、それを知ってもまだ生きて行けるのかは結局分かれ道であろうかと思う。

 

わたしは、妻や子、友人にわたしの事を本当に理解して貰えないし、貰いたくもない。それでも、そんなものだと思えば悩みなくて何ぞわが人生かと開き直れる。