聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

若年認知症

 

 

画像出典:フランスベッド


昨日夕方のテレビを何気なく見ていますと、「若年性認知症」の報道番組が放送されていました。働き盛りの男性二人の例を挙げてその事例を紹介しておりました。若年認知症とは、65歳以下の人がかかる認知症の事を言います。

 

このテレビ番組は、ネット動画として視聴出来ますので、リンクを貼って置きます。時間がある時と他人事ではないと思われたらぜひ見てください。ここでは、それを視聴されることを前提に詳しくは書きません。

 

リンク

www.youtube.com

 

■ 2男性の例

テレビで紹介された二人に共通するのは、徐々に認知症が始まって行ったという訳ではないことです。

それはある日、突然に発症してしまいました。自分が今どこにいるのかとか同僚の名前が思い出せないなどの異変が起きます。最初にテレビで紹介された男性は、自身で自身の異変に気付き、病院の診察を受けた為、進行を止めることは出来ないものの、症状の進行を遅らせることにはある程度成功しています。

 

二例目の男性も家族が異変に気付き病院の診察を受けたにも拘わらず、認知症とは診断してくれませんでした。家族はその時、結果的に誤診であり手遅れになったけれども、認知症ではないと診断されたことにほっとしたとも告白しています。認めたくないのは、本人だけでなく、家族も同様なのですね。

 

本人も家族もちょっとした度忘れの様なものであろうかと病院で診察を受けるのが遅れてしまうようです。認知症の症状を知りながらもちょっとした聞き直しなどを厳しく咎めたりすると、病状は更に悪化します。

 

■ 責任感が強く頑張り屋

若年性認知症の人に共通するのは、働き盛りで責任感が強くそして人一倍の頑張り屋である事の様です。そういう人がある日突然、認知症になる、、、

喜ぶべきか?わたしにはそういう気概なもともとありません。

それは、責任感の重圧や頑張る事への絶え間ない緊張感がある時、不安と苛立ちと怒りに変化して、突然に発症したようでした。

 

■ 進行を止める手立てはない

しかし、若年認知症の進行を止める手立てはありません。徐々に進行は進み続けて、自分の名前、家族ですら思い出せなくなります。そこまで行くのを、早期に発見し、家族や仕事を持って働くことが進行を遅らせるということは可能です。

 

■ 身内にも

わたしの弟の義理の兄にあたる男性も、40歳はじめころに若年認知症を発症しました。温厚そうな凡そ認知症とは無縁に思えたのですが。わたしは、その男性とは一度しか会った事が有りません。今、どうしているのか、いくら聞いても弟もその妻も固く口を閉ざしており、その後の消息は分かりません。

なお更に聞き質すことは出来ません。聞いたところでわたしには何も出来ることはなにのですから。

 

■ 会社などの職場努めの人

組織のある会社に勤めている人は、自分の責任は最低でも果たす必要があります。が、認知症はあまりにも責任感が強すぎて自らを無理に努力しすぎる人は、掛かりやすいので要注意です。また、頑固な人もなりやすい。

この世の中、自分がやらないと会社が、、、

 

などと思わなくてよろしい。

例えばあなたが会社を背負っているつもりで、自分がいなければと思う必要はありません。会社はあなたがいなくなって倒産するというような状況にある場合でも、実際にそうなることは殆どありえません。

『君がいないと、会社が潰れる』

などと言われても、実際にいなくなって潰れてしまうことは皆無といっていい。

 

会社などに代表される組織は、一人が出来なくてもみんなでカバーすることで成り立っていますので、組織の一員としてちゃんと仕事をこなせば、あとは気楽にしていていいと思います。

こういう若年性認知症になったからと言って、公的な救済措置があるわけではないのです。

あんまり頑張るな!と言う他ありません。