聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

他人事ながら、、、

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我が家の前の道を挟んで目前に隣家がある。

夫婦に男性二人の子がいる。兄は車とバイクを乗り回しているが、働いている様子がない。いや、働いているのかも知れない。ただ、昼間でもいることがよくあるので、昼間働いて夜は寝るの大方のサラリーマンでは無いようだ。

 

何故、働いている様子がないとわたしが思うか、といえば数年前まで働いていなかったことは確かだから。今は歳は三十台前半であろうし、なかなか正規雇用も限られると思うからである。勿論、数年前後からは働き出したのかも知れない。常時監視している訳ではないので、あくまで推測の域を出ないのも確かだ。

 

これまで書いたのは兄の事だが、弟は中学を出てからは高校も行かず仕舞いだし、引きこもりのまま。年に数度偶然にも見かけることがあるが、それは外出先から自宅のドアを開けた時にやっとそれが弟の方だと判明する。そうでなかったら誰だか分らなかったであろう。弟は社会に出た事が中学卒業以来ない。

 

 

■ 他人事ながら

兄弟の両親は今は五十歳台後半と思われる。母親の方が相当老けて見えるので、年上かも知れない。父親は日勤と夜勤が交互にあるのだろう、昼間に車があれば夜に無い時もあるから。

ある時、

『息子二人が働かなくても暮らして行けるのだから、会社では偉いさんかあ?』

わたしが言うと、妻がふんと鼻で笑った。

『偉いさんなら、夜勤なんてないやろ』

と言ったので、一本取られた。

 

他人事ながら、あと十数年も経てば、両親は高齢者になる。同じように兄弟も歳をとるから、兄が四十歳台前半、弟は三十歳台の後半となる。

どれ程の資産が同家にあるかは分からないが、悪くすると家族で生活に困窮してしまわないかと心配する。誰かが自暴自棄になってしまわないか、、、

 

この心配は決して相手への思いやりから来ている訳ではない。

生活困窮によって、何か悪いことがわたし達の周辺で起きないかという、漠然とした不安がわたしの心に生じている。それが、心配性のわたしの単なる取り越し苦労なら良いのだが。