聖護院 京極のブログ

天と地の間に新しいことなし(ことわざ)・・・人間の行動は今も昔も変わってはいない

不眠症

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画像出典:NHK

 

わたしの祖母は100歳を超えて少して亡くなったのですが、よく夜に一睡もできなかったとか、深夜を過ぎたあたりでようやく眠れたと訴えておりました。

 

はしごから転落して足を骨折してからは、殆ど寝たっきりでしたが、95歳辺りまではとてもしっかりしていて、辻褄の合わない事や、わたし達に見えないものが見えたりするようなこともありませんでした。すこぶる元気ではありました。

 

■ 従って

従って何らかの病気で夜に寝付けない「不眠症」というようなことは、ちょっと考えられないことでした。が、本人がそのような訴えに、遥か遠くから医者に来診を願った。医者は、

 

『うーん。どこも悪くはないのだけれど、、、』

と首をひねるばかりでした。

 

■ 事実が判明

祖母が夜に眠れない理由は、間もなくわたしたちの注意深い観察の結果で判明しました。彼女は、昼間に長時間に渡る睡眠をとっていたのです。

昼と夜が逆転していたのであります。

 

まあ、わたし達にあっても、昼間に長時間寝ると夜が寝られないことはあります。それが続いていれば祖母が、自称「不眠症」というのも納得がいくものです。

 

『おばあちゃん、昼間寝ていない?』

と本人に聞きますと、

『わしゃあ、昼間は寝ん』

 

その後の祖母の生活も相変わらず、「不眠症」も解消されることもなく元気にすごしておりました。何十年も前のことであります。

舌苔を絶対取る

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画像出典:ライオン

 

舌苔と書いて「ぜったい」と呼びます。

口臭の原因は、歯槽膿漏(しそうのうろう)および舌苔と呼ばれる舌に着いた苔(こけ)であるようです。健康な人では、舌苔の方が口臭の主因となるのだそうです。健康な人の定義はいまいちわかりませんが。

 

舌苔については、下記のサイトで詳細を勉強できます。

舌みがきで口臭予防!正しい舌苔の取り方7つのポイント | Lidea(リディア) by LION

 

■ 舌に着いた白い部分

舌苔は舌を見た時、白くなっている部分がそれです。

 

■ 舌に付着した菌

舌苔は舌に付着した細菌の集団で、付着の原因は

① 唾液の分泌の減少

② 口が綺麗でない

③ 口を開けて寝ている

だそうです。わたしの場合三拍子そろっていますかね。みっともない話ではありますが。

 

■ そこで

そこで、歯は朝と寝る前に磨いていますが、同時に舌苔も絶対にとる様にしております。また、昼時(ひるどき)には歯磨きはしませんが、口を水ですすぐように心がけています。なお舌苔を取るには、専用のブラシも市販されています。

 

歯ブラシはブラシ部分が持ち手沿って、つまり平行についていますが、舌苔用のブラシは持ち手と直行する形でついています。これで、ジョリジョリと舌をしごいて取る訳です。

 

■ わたしは

わたしはその専用ブラシではなく、歯ブラシでもって舌苔を取っております。時々、口の奥に差し入れすぎて、「えずく」事があります。涙がいっぱい出て、嘔吐を催し大変苦しい。しかし、これをやると確かに口臭が改善したように思いますが、それを人に試すことも出来ずにいます。

 

■ 口臭チェッカー

そいう人のために、口臭チェッカーなるものが市販されています。口臭の度合いを数値で示してくれます。これを使えば、

 

『俺ってどんだけ臭いんだあ』

ということを知ることとなり、自分が嫌になったり、死にたくなったりすることは、間違いありません。歳を重ねるに従い、口臭は男女に関係なく誰でも進行して行くものではありますので仕方ないと思いますが、

 

綺麗なお姉さん(あ、勿論そうでないひとであっても)と話すことがあった場合、ちょっと辛い。ので、今日もゴシゴシ。

人目を気にしなければ、お金は今よりは残る

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画像出典:恋愛情報サイトウラカミ

 

人の目さえ気にしないでいられるなら、その分の使う筈のお金は今よりは残ると思う。

 

車や服装に、人はわたしも含めて、自分の懐事情より無理をしてつぎ込んでいるものです。それというのも、心のどこかに、人目を意識することがあるからでしょう。

 

■ 人目

人目と言っても近所の人もあれば、会社の同僚、見知らぬ人々などの身近から赤の他人まで非常な範囲にまたがります。意識すれば、その人たちの誰もの視線も気になるものですが、相手が自分をどう見ているのかは、別であると考えるのが妥当です。

 

時々、若い女性は

『女の子からがん見された』

とか

『男性からじっと見られた』

などと嫌悪感の口調ながら、どこかに誇らしさが滲(にじ)んでいる告白を時々聞きますが、確かにそういう事はあるでしょう。

 

若い時なら、是非あっていいことではあります。しかし、それはその場限りのことに過ぎません。自分が意識するほどの衝撃を与えた訳ではありません。大抵の場合に於いて。そして、それが高級品の服装やバッグを身に付けていたことに依るもなのかは判然としません。

 

■ いい車やいい服装も

ほぼ同様に、高級車と呼ばれたり、有名なブランドのバッグや服装で街中にいると確かに多くの人の人目を引くことはあるでしょう。その時うたかたの優越感や自尊心の高揚は味わえるかも知れません。

 

■ お金にゆとりがない

しかし、お金にゆとりがないのなら、この僅かな時間の優越感に浸ることのための出費は、止めるに越したことはありません。これらの優越感などによって、人生が変わる訳でも、本当に裕福になれる訳でもないのだから。

 

■ 人は自分が思うほど自分を見ていない

人目が気になるとはいっても、人は気にしている本人が思うほど気に掛けてはいないものです。それが証拠に、余程の奇抜な服装でなければ、上下の服装の色がどんなで、形はどうであったかを、近所の人でさえ殆ど覚えていません。

 

 しかし、そこそこの地位に付くと、相応の見栄を張らなければ、人から眉をひそめられるかも知れないと考えるものです。

 

『あそこのご主人、部長さんらしいけど、なんかパッとしない服装だね』

とか

『倹約家かだからでしょう』

などと、少し、いやいや相当な嫌味の陰口をきかれる。当人にはそう思われると思えてくるものです。従って、思われる程の収入ではないのに、ちょっと無理をしてしまう事てあります。それを、また続けて行かねばならないし、一つの物だけの背伸びで済ませないのも痛い。

 

■ 見苦しい

見苦しいほどでなければ、そういうものは必要ないでしょう。ホントにいいものへの多少の見栄はいいとも思いますが、生活を圧迫したり、遊離するのはいただけません。そうではなくて、今の生活に沿った、背伸びのないお金の使い方をするなら、今よりもう少しお金は残せるはずだと思う。

 

 

淀川の青いシート

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画像出典:号外net

 

京都方面から大阪市・梅田駅に向かう阪急電車が、川幅のある淀川の鉄橋に差し掛かる。そこは、一瞬開けた見晴らしのよい眺望が幾秒か望める。

 

電車の乗降口近くに立って、その景色を見ていると、淀川の河川敷の芦原に青色のシートと見受けられるものが点在していることに気が付きます。気を留めることがなければ、何という事のない風景かも知れません。

 

この青いシートは、様々な理由からその身を持ち崩して、放浪の身となった人たちのささやかな住まいであるのです。自身の身や社会の変化で起こったことに起因する様々な理由を持って、ここにたどり着くしかなかった、日本人の人生上の難民がそこに住まっているのです。

 

■ 久しく

久しく、わたしは阪急電車に乗って、その光景を目にしてを通過することはありません。しかし、ここに暮らす人が増えていることはあっても、減っていることは、決して無いでありましょう。日本人は、年ごとに貧しくなりつつあります。しかも、この新コロナウィルスは、人の生活をさらに蝕んだ筈です。

 

■ 理由

そこでは、一人の生活者が殆どで、そうなる前に生活保護受給が出来たであろうとか、肉親に援助を乞うことも出来たのではとも思う。けれども、たとえ兄弟姉妹であっても、今の世で互いに手を差し伸べられるだけの余力がある人がどれだけいるでしょう。

 

もう、肉親であっても、助けようとすれば、共に倒れるしかありません。助けたくても出来ないのが実情です。

 

従って、ここに暮らす人たちは、様々な理由から助けが叶わなかったのであります。努力が足りなかったからだと非難することも可能かも知れません。しかし、人には他人にわかって貰うことが決してないと思える事情があるものです。

 

そして、極寒や酷暑に耐えながら、いつまでとも知れない生活を送っています。どのような収入があって、どのような食べ物を口にしているのでしょうか。

 

■ 蔑みも、哀れとも

わたしは、彼らを蔑(さげす)むことも、哀れとも思いません。気の毒には思います。

 

わたしにも、そのような身にいつなるかは、本当のところ分からないから。運よく、そのような生活をしないで済んではいるものの、それは全くの運が良かったに過ぎません。

 

 

 

 

 

ボタンの掛け違い

 

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画像出典:俺のバランスシート


過日、主に食料品を買いに、そこそこの大型スーパーマーケットに家族で出かけました。こういうところでは、わたしはもっぱらなかなか切れない金魚のフンのように付いて回るしかありません。あるいは、車で待つかです。

 

■ その日

その日は、ついて回りました。停めた車の薄暗い地下駐車場でしたし、何か陰気な感じが嫌でしたので。

 

色々な買い物客とすれ違いました。また、行った売り場のところで再会も何度となくありました。

 

その途中で、自分のシャツの襟に違和感を感じて触りますと、どうやら一番上のボタンが、一つ下のボタン穴に掛かっているようです。これが本当の意味でのいわゆる「ボタンの掛け違い」というものです。

 

まあ、そこまでに至るまでに気が付かなかった自分を心の中で叱責しました。が、人は自分のやったことはどんなことでも許せるので、直ぐに気を取り直し、家族の後ろについて歩きながら、ボタンを掛け直しました。

 

■ 家に帰って

家に帰って、この事実を家族に告げますと、

『そのボタン、三つ目からまたズレている』

との指摘が出てびっくり。全部直し切れなかったようです。歳は取りたくないものですね。どこかの鏡を見てちゃんと直せばよかったのに、ズボラがいい歳に重なってこのような結果になったのでしょう。

 

■ 娘の「最後の一句

娘はわたしが落ち込むのを支える積もりであったのでしょう、

『お父さん、どんまい。誰もお父さんをそれ程見取らんから心配ない』

 

『まあな』

とわたしは返しましたが、それはそれで情けない。

ショッピングモールに行くとき

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トロントのショッピングモールだそうです

画像出典:Wikipedia

 

郊外のどこかの大きなあるショッピングモールには、家族を載せて時々出かけます。しかし、わたしが主導して行くわけではありません。妻と娘の威圧的要望を受け入れて出かけるのです。そうでないと機嫌が一日悪いから。

 

二人は、駐車場に着くとサッサと店内に消える。余程のことがなければ、わたしが金魚のフンのように付いて回らないことを知っているからでしょうか。

 

■ 運転手

わたしがショッピングモールに行くのは、運転手としての役目があるからで、特別にほかに良いことがある訳ではないのです。わたしも、一呼吸おいてから行く当ても、見たいものもない大きな店内をまるで難民か迷子のように歩きます。

 

3階から1階まで一通り見て歩いては見るけれど、殆ど立ち止まることがありません。

 

■ 店舗

圧倒的に多い女性のファッション関係の店舗があきれる位。

「あんなにたくさんの店があって、儲けがでるのかな?」

 

などと、大きなお世話ながら心配したりします。

前からくる人の波にぶつからないようにするのに疲れながら一通り見て回ると、車に戻って昼寝をするのが一般的です。昼寝をしない時には、知っている歌を片端から歌ったりして、声が枯れてしまうことも。

 

■ 見る店

うたた寝から目が覚めても二人は帰ってきそうにもないので、また、店内に入る、トイレにも行く、他には本屋か100円均一のショップ、文房具売り場を覗きます。一通り見るけれども、たとえ、

 

「これ、買ってみようかな」

と思うことがあってもレジが混んでいたらもう嫌になって、持っていたものをあったところに戻して出てしまことも多いのは、昔からすこしも変わっていません。

 

今すぐに必要だからというのでなければ、並んでまで買いたいものは殆どないのです。仕方なくまた、車に戻ることになるのですが、戻る途中に店内のかしこにあるソファーや小さなベンチには、わたしと似たような当てのない男性が、所在無げに腰かけているのを見かけると、

 

「あの人たちも、買い物難民かいな」

と、思うと共感と同情心が少しだけ湧いてきます。

 

■ 買い物

何をそれ程見なければ気が済まないのかは、分からないけれども、妻と娘は車を降りてから、消息不明のままに、いたずらに時間は3-5時間が経つ。

『そろそろ帰りたいな』

と思う頃に、不思議に意を察してか二人は戻ってきます。わたしの許容時間を過去の経験から体得している気まします。そして、

 

『お父さんの好きな、お菓子と造りをかっておいたよ』

と、愚痴を言う前に先制されて、

『ほな、帰ろか』

となり、道中で二人は、うたた寝の船をこぐ。

 

 

外出時の外食

 

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画像出典:ダイヤモンドオンライン


休日に車でどこかに家族で出かけると、昼食が外食となることが我が家では殆どです。

その場合は、回る寿司店、ラーメン、ハンバーガーやうどん、あるいは牛丼、更には格安洋食店などの大手チェーン店になります。

 

外出が頻繁になる時には、これらの店はローテーションとなる。つまり、前々回、前回はどこそこだったから、今回はここにしようという塩梅です。

 

■ 味と出費額が想定できる

これが、出先の初めて入る店であれば、入店してからでないと値段が知れないことになり、メニューの低価格品に好きなものがあるかどうかも知れない。妻が財布状況を不安がります。

 

また、店の前に車を止めて、店の画像入りの商品の値段を見て、予算に合わないと立ち去るのも、見っともないし、癪である。それでどうしても、心にも財布にも気心の知れた、冒頭記載のチェーン店となるのは、我が家には致し方がないことであります。

 

■ 無料のトッピング

そのチェーン店では、例えばうどん店にあっては無料のトッピングにネギや天かすなどがあります。関西人は「えげつない」と言われるのは、このトッピングを法外に掛けることらしい。

 

例えば天かすを、うどんやだし汁がまるで見えない位に掛ける、あるいはそれが小高い山のように聳(そび)えてしまう位に掛けるなどです。

 

■ 確かに

確かにその傾向は、関西人のわたしにもあります。チェーン店のうどん屋さんでは、ネギや天かすが山の連峰になるように掛けることがあって、家族の多大なる非難を受けることがあります。

 

『なに構うものか。これで店の経営が傾くはずもないじゃあないか』とおもうから。

 

順調にうどんを食べ終わり、だし汁だけになって、それを何度かすくって飲んでも、天かすが残り、最後まで液面下が見えないまま、返却口に戻すというようなことは、大抵の場合ある。

 

■ 回る寿司店

回る寿司店でも、無料のガリガリ寿司と称して沢山食べることも、こちらはたまにあります。これも、家族の非難があります。

 

『次の人の分が無くなるでしょう。それより第一にみっともない』

 

その指摘は分かる。程度があるだろう。ガリは辛いしちょいと口直し程度でいい筈である。

しかし、結構いい歯ざわりや酸っぱさもあってついついとなる。

 

 

 

格安理髪店

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画像は本文に出てくる理髪店とは関係がありません

画像出典:兵庫県格安理髪店マップ

 

今の家に引っ越してきたのは15-6年程前のことで、散髪には近くが良いだろうと駅前を探しましたところ、格安の店が見つかりました。カットの席は2つで、店主らしい30歳代前半と見受けられる男性が一人だけ。

 

待つ人は居ず、即座にカットは始まりました。霧吹きを合図に、本来のチョキチョキという音はまるでせず、いきなり電動モーターの唸りが耳元で聞こえだしました。

 

■ 下刈りはバリカン

「ははあ、下刈りはバリカンかい」

と心でつぶやく。今にも止まりそうな、それでいて意外にしぶとく稼働するバリカンが一通り終わると、そこからはチョキチョキ音がし出しました。

 

「Oh!いいね」

と思ったのもほんの5分程で、

 

■ 早くも終了

『はい、お疲れさまでした』と店主。そして、体に掛けられていた覆いを、引っ剥がされてしまう。それまでの間、約20分足らず。なんでも早いのが好きなわたしでも、何だか気が抜ける速さです。

 

『あ、どうも』

とは言ったものの、

「これでもう終わりかいな?牛丼みたいにエライ早いな」

と、目の前の鏡を見ますと、まあ見た目には、入る前のボサボサ頭の髪の量が激減しており、仕事はちゃんとなされているようです。おもむろに、席を立ちました。

 

『髭は、当りませんので。これをやると、人数がこなせませんし、儲かりませんから。あ、頭も洗いません。こうして一日働いたら、腕はパンパンに張りますし、腰は痛いし、足も棒になりますわ。髭剃りは、勿論、どうしてものお客さんはお受けしますが』

 

と聞きもしないのに、まるで言い訳のようにいうのを遮って、

『あ、そう』

とはいっても納得できないまま、

『いくら?』

と聞きますと1,400円と答える。支払いを済ませて店を出ようとすると、新しい女性の客が入ました。

 

『あ、いらしゃい。カットは出来るのですが、洗髪は出来ません。見ての通り、仰向けでの洗髪の出来る洗面台となっていませんので』

歳の頃60歳代の女性は、諦めて帰って行きました。

 

 

■ やっぱり

代金が安いのは、心にも財布にも優しいのでいいのだけれど、やっぱり世間話などしながら、じっくりと刈って貰えるのがいい。何とも言えない優しい感じの女性の手で洗髪や髭を当たって貰える店が高いけれどたまのことだから、いいなとおもう。

 

その店には、その後一回の計二回で終わりました。

 

■ 現在

その後は、我が家の娘に電動バリカンで毛の長さ一律に6mmカットをして貰い、対価として1,000円を支払っております。ちなみに電動バリカンは、二代目。

 

切腹の時のように絨毯の上にビニールシートを引き、バリカンやらハサミやら、体の覆いやらは自分で用意して、この値段となります。決して安くはありませんが、これ以下はちょっと周りの店にもないし、出かけなくても良いので。

 

『ありがとう』

と言ってカットの後に差し出す1,000円札を、彼女はひったくるようにして素早く受け取り、わたしは風呂に直行。後片付けは彼女がしてくれる。

 

 

 

 

 

ウッドショック! (外材が入って来ない)

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画像出典:career ticket

 

建築業や不動産業に従事する人や関連する企業や職場にいる人は、殆ど周知のことと思います。現在、日本の住宅業界ではウッドショックが叫ばれています。外国産の木材の輸入が激減しているのです。

 

日本の木造建築は多くを外材によって成り立っています。日本は世界でも屈指の森林国ではありますが、その多くが安い外材の輸入に押され、森林業は瀕死状態です。

 

従って、昭和20年代に盛んに植林された日本の森林は、十分な手入れもされず放置されています。それが、花粉症などの被害を拡大する要因にもなっているとされています。これらは、戦後の日本の住宅建設の屋台骨を支える目的で盛んに推奨され、植林されたものでした。

 

 

■ ウッドショック 外材が入って来ない

現在、日本において外材(外国からの木材)輸入が僅少かほぼストップをしているようです。これが「ウッドショック」と呼ばれる事態です。

 

■ 何故外材が入って来ないのか

何故外材が入って来ないのか?

といえば、外国が国内需要の増大で輸出の余力がないからです。特にアメリカ。

現在の日本でも、一戸建て住宅の売れ行きは好調です。どの建売住宅会社も事業は好調で、決算でも利益率が大幅に改善して来ています。少なくとも今後1-2年はそれが持続するとする見方が主流です。

 

同じことが、外国でも起きているということです。

 

■ 何故住宅建設が好調なのか?

何故、国内外の住宅建設が好調なのかといえば、新コロナウィルスによる流行の拡大に原因があります。自宅で仕事をするという人が増え、それを機に住宅の購入に動いているとされています。リモートワークであれば、多少の交通不便でも問題は殆どありませんし、安く購入も可能ということで、新規に住宅購入が進んでいるのです。

 

そういう動きは、日本だけではなく外国でも起きている訳です。人の考えることはどこでも同じですね。

 

■ ウッドショックによる悪化点

日本の不動産業界に限って言えば、恐らく新築住宅の供給は大きく減少すると同時に、価格が上昇することが考えられます。需要と供給の関係からいえば、供給が絞られる訳ですから、価格が上がることはまず間違いないでしょう。

 

しかし、そうなると需要は落ちますので、その板挟みになり利幅の減少により体力のない住宅会社や不動産会社は大きな業績不振に陥るかも知れません。以下に想定される可能性を上げました。可能性であって、そうなるとも限りません。

 

① 小さな工務店などの仕事が激減する可能性があります。

 

② 住宅建設に関わる大工、左官など職人さんの仕事が大きく減少、あるいは廃業するしかないということになるかも知れません。

 

③ 不動産会社の倒産や従業員の解雇などもあり得ます。

 

④ 住宅設備機器(キッチン、ガス設備、ユニットバス、照明器具、ドアメーカー、内装業者、トイレ設備業者)などの関連業が打撃を受けることが想定されます。

 

 

 

■ ウッドショックの影響による改善点

ウッドショックの影響による改善点もないわけではありません。考えられる可能性は次のようなものでしょう。

 

① 空き家問題が、解消に向かう可能性があります。

 

② 中古住宅市場が注目され、活況になる可能性があります。

 

② 土地価格が下落し、建物価格の上昇と相殺される可能性があります。

 

③ 不動産業者の整理・淘汰がされる可能性があります。(悪化点とも言えますが)

 

④ 住んでいる家を売ろうとしている人には、高く売れる可能性が出て来た。

 

以上です。これから新築住宅を購入されようとしている人は、少し様子を見た方が良いかも知れません。建築に何十年も関わって来たわたしですが、外材に頼ることには、いつか外国の森林資源を買いあさる日本に、向かい風が吹くと思ってはいました。

 

まさか、こんな形でそれが現実の物になるとは思いもよりませんでした。ならば、日本の森林を開発すれば良いのですが、その手段や業者がすぐさま出てきて、稼働するとも思えません。

 

 

禿げかけている頭

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画像出典:フリーイメージ




わたしの頭は、40歳代後半あたりから、多かった白髪が徐々に抜け落ちてくるようになりました。また、黒毛も白髪に転換も進みましたので次第にまばら化は進行することとなりました。

 

別に病気や皮膚病という訳ではありません。が、殆どが白髪のままで歳を取るのもカッコいいなと思っておりましたので、その落胆は大きかった。

 

しかし、父親がひたいから後頭部にかけて、綺麗に抜け落ちておりましたし、わたしは父親似でもありましたので、白髪がガッツリと残る可能性は相当に低いとも懸念しておりました。

 

■ 現在は

現在は、散髪時には6mm程度の長さでカットしてもらっていますが、刈り終わると、白髪が多いせいか、ほぼスキンヘッドのような見栄えで、家族から「いかつい顔」との定評もあるので、人目にはちょっと強面(こわおもて)で、その筋の人と見えるかも知れません。

 

道理で、サングラスをかけて運転していますと結構なケースで道を譲って貰えたりしますが、実際には、わたしはちびの禿げかけた唯(ただ)、小心のオヤジに過ぎません。

 

■ カット

カットは、娘にして貰っています。ほぼ、ヘアースタイルというものがあり得ない頭なので、誰に刈って貰っても出来栄えに大差はありません。6mmのカット長さは、一流メーカー品の電気バリカンを使用しております。別に格落ちのメーカーでも変わりないと思いますが。

 

それで、娘には刈り賃として1,000円支払っております。

 

■ 短髪でよいこと

短髪だとよいことは、ヘアースタイルに気遣いがいらないことであります。シャンプーやリンス(ほぼいらない)も少なくて済みますし、整髪油も不要です。

 

■ 短髪でよくないこと

寒さ熱さが体感できますが、極寒、酷暑では帽子などがないと辛い。お年寄りが、帽子を被っているのをよく見ますが、道理ありと言えます。そのようにわたしも、幾つか持っていますが、歳より臭いので被りません。またその歳でもありません。

 

娘はわたしの頭を、「ダチョウの頭」とか「ツンドラ地帯」などと呼びながら、ヘラヘラ笑いますが、失礼千万であります。が、時々洗面台の鏡の上の照明をつけて、頭をみますと、なるほどダチョウの頭のように見えなくもない。(冒頭画像)